岩手山③  2014年7月21日  天気:晴れ

3ページ目の下山編です。すみません・・・本当は2ページで終わらせたかったんですが、写真をたくさん載せたい衝動にかられてしまい長々となってしまいました。時間のある時に見て頂けると幸いです。さぁ、素晴らしい景色を見渡せて気分爽快!山頂周辺は虫がブンブン飛ぶ厄介エリアでアブやベッコウバチのような虫が寄ってきて大変!最悪服の上にダイブする状況(汗) これは早く下山しなければ!

 8時10分 下山開始

虫のサイズは1cmから2cmと結構な大きさを誇り、いや誇りすぎちゃって困りますよ。やたらめったらブンブン飛んで気分が萎えるんですから(泣) さて下山ですが、山頂へは淵を左回りで登ってきましたので、そのまま淵を一周しちゃおうと考え引き返さずにそのまま左回りを続けていきます。

 高山植物がたくさん(^o^)

石の隙間から咲く紫色のイワブクロ。コマクサもたくさん群生していましたが写真に上手く撮影できず(泣)

・・・で頑張って撮影した写真、コマクサです。登山道から外れているので撮りにくいんです(>_<)

 なんじゃ?あの石碑は?

コースから少し離れた場所に石碑が建っていましたが、はて?何の石碑だろうか?・・・と言うより石碑に向かう道があったんだね。全然気づかなかったよ。ここから石碑まで直行することも可能ではありましたが、さすがにそれは好ましくないので立ち寄らずに通過。下山コースをもくもくと歩きます。

 火口地点分岐ポイント


火口地点分岐って言うポイントに到着。ここから下を見下ろしてみれば、これから岩手山に登る登山者の姿が分かります。この辺りはザレ場の道であって浮石が潜む少々大変な場所なので、歩く際は足元注意。

 緑のコントラスト見事なり!

山頂の景色もそうですが、こんな景色が見られるって言うのが登山の醍醐味でもあります。すげ~!

ツルキンバイかな?夏は高山植物の宝庫ですね。高山植物がところどころに咲いているため花を見つけながら歩くのが楽しいです。またその時は名称が不明なんで、家に帰ってから調べています。

 8時35分 不動平避難小屋

不動平のそばに不動平避難小屋がありまして、こちらは八合目避難小屋とは違って管理人はいないようです。壁にハシゴが立てかけられていますが、あれは窓が冬用の入口なっており、雪が積もって正規の入り口が雪で埋もれて小屋に入れなくなるのを防いでいます。積雪は2mを超えるみたいですね(汗)

 ちょっと下を向いてみれば

紫色の花で四葉塩釜(ヨツバシオガマ) です。シオガマギク属に属する多年草の高山植物。

 登山者とすれ違いが多くなりました

不動平から八合目避難小屋へ戻ります。8時を過ぎたあたりから登山者の方とすれ違う回数が多くなってきましたね。道の幅が狭いので、すれ違いをするのにも少々神経を尖らせないとダメです。背丈のある植物が群生しているため、見通しの悪い交差点みたいに曲がった直後に登山者とぶつかることがあるんです。

 8時50分 八合目避難小屋で朝食


朝食を無視して登ってきたため腹ペコ状態で到着です(>_<) もうダメだ・・・朝食を取ろう。多くの登山者がここで休憩&朝食を食べ、何名かはザコ寝で何名かは談笑。私はのんびりモード全開(笑) 湧水も美味しくゴクゴク飲みました。八合目避難小屋に売っていた登山バッチを購入し、ついでに管理人と色々な会話をして時間を過ごしました。登山バッチに鳥が彫られており、岩手県鳥のキジがモデルだよってお伺いしました。

 分厚い雲海だね~

本当に分厚い雲海だこと。これほど大きい雲だと盛岡市全体を覆っているんじゃないかって思えます。

七合目で記念撮影をしている登山者がたくさん。「すげ~!」、「雲海が綺麗!」、「写真撮って!」って声が飛び交っています。これまで雲の中を歩いてきたわけですから景色は無かったことでしょう。急登をもくもくと歩いてきたんでしょうね。突然の眺望が目の前に現れてきて、きっと気持ちが爆発したんだろうな( ´∀`)

 9時20分 新道と旧道の分岐点

下山は旧道を使ってみよう。新道も旧道も道幅が非常に狭いので、すれ違い時は道の譲り会いを大切に。

 雲の中に入りました

雲海の中は当然のこと真っ白。完全に靄(もや) に包まれてしまいました。

 旧道を下山路にするのはオススメできません


旧道は新道にはなかったガレ場の道が頻発しますので浮石がとにかく多い。歩きにくい道なのでスピードはガタ落ちです。自分で落石を引き起こす危険もありますので注意が必要です。ちょっと高い段差もあり、着地したと同時に浮石を踏んで捻挫しかけたので、下山に旧道を使うのは正直オススメできないかも。

 9時55分 旧道4合目に到着

旧道4合目辺りまで下りてきたとき、どこからか「ドーン!」と大砲の打った音が鳴り響きました。馬返しキャンプ場の横には自衛隊基地がありますので、おそらく練習のため打ったものかと。いや~かなりの音でした。

左側に見える黄緑色の平地が陸上自衛隊の岩手山演習場です。大砲をきっとあそこから・・・かな?

 下山までまだまだ時間がかかります


ガレ場を無事に通過すれば3合目辺りに到着となり、ここからは新道と合流して同じ道を下りていきます。ここからは落石を落とす心配もないの安心ですね。雲海の影響なのか土が湿って滑りやすい感じで実に危ない。これは注意して歩かないとな。しばらくすると新道と旧道の分かれ道が再度出てきます。

 10時40分 トレランの方とすれ違う

新道と旧道の分かれ道を旧道方面に向かって歩きます。2合目を通り過ぎたあたりでしょうかね?岩手山をトレランしている男性と出会い、「ここを毎回走っているんですか?」って聞いたら、「えぇ、何度も走ってますよ」と笑われてしまいました。歩くだけでも大変だったこの道を走り抜ける猛者がいるとはビックリ。

 11時00分 馬返しキャンプ場に戻ってきました

ようやく登山口に戻ってきた。岩手山の登山もここで終了となります。いや~疲れた疲れた(笑)

馬返しキャンプ場です。休憩している方と「お疲れ様でした~」って労いの挨拶を互いに交わします。馬返しキャンプ場に到着してしまえば下山したも同然なので、ここで改めてスタートからゴールまでの時間を確認してみましょうか。登山開始が4時20分で、ゴールの馬返しキャンプ場に着いたのが11時だから・・・休憩を含めて6時間40分ってコトか??予定していたよりも早く下山したようで正直驚きました。

 すんげ~車の数!

馬返しキャンプ場から駐車場まではコンクリ道なので、その気になれば素足で歩いても大丈夫(笑) あ、でも駐車場は砂利道ですから。湧水を飲んで喉を潤し、ついでに顔も洗ってサッパリ!昨日の夜に湧水を飲んだり暗い道を歩いたりしたのがこの馬返しキャンプ場でした。車の数が朝の時よりも倍以上になってる。

 網張温泉に向けて出発です

時間が余りすぎたので、お楽しみの温泉に向かう時間が取れましたよ(^o^) 岩手山の周辺には温泉が色々と湧いており、今回はその中で多くの方が利用しているホームページに書いてあった網張温泉に向かいます。20km以上も離れている場所なので睡魔が襲う回数も多いわけですが、そこは路肩に止まったりして体操で気分をごまかします・・・と、突然雨が降ってきた!すぐに車の中に避難します。

 12時10分 網張(あみはり) 温泉

源泉から直接パイプをつないでいる正真正銘の温泉ですので、温泉好きの私にとっては嬉しさ満載!温泉は硫黄泉なので入った後は硫黄臭(笑) 休暇村の施設であってスキー場が近くにあります。

 風呂上がりに地サイダー

温泉に入った後でも時間が余っているので龍泉洞に行こうかな~って思いましたが、そこに行くまで距離が相当あるし、休日効果で混雑も酷いだろうし、レンタカーを返す時間や帰路の新幹線の時間も考えると少々厳しいなと判断して断念しました。そのかわりに網張温泉施設の中で売られていた龍泉洞地サイダーを飲んで気分をごまかします(笑) くぅ~炭酸飲料は疲れた体に染みるぜ~

 14時20分 道の駅 にしね

残念ながら龍泉洞には行けませんでしたが焼走り溶岩流には行ける!ってことで見学にいきましょう。国道4号線を走り続けると道の駅を発見したので早速寄り道です。店内には野菜がたくさん揃っていて来店者も多い多い。さすがは道の駅!と言わんばかりに野菜の値段が安い!大きなキャベツが1個100円です。

 焼走り溶岩流まで向かいましょう

目的地までは全て舗装されている道のため危険ヶ所はゼロ。しばらく走ると駐車場が見えてきましたね。

 14時35分 ここが焼走り駐車場

今回は馬返し登山口を利用しましたが、もう一つの登山口である焼走り登山口はここになります。馬返し登山口とは違って自動販売機が設置されているので利用価値は高いかもしれませんが、湧水がありませんし駐車場の広さも馬返しとは違って少々狭いのでどっちが良いかは何とも言えません。

 焼走り溶岩流は殺風景な観光場所

焼走り溶岩流を見学中です。ゴツゴツした火山岩が辺り一帯に広がっています。

前方に見える岩手山。山頂が完全に雲の中。天候は大丈夫かな?焼走り溶岩流はスタートからゴールまで進むのに1時間程かかるって案内板に書いてありましたが、普通に歩いただけの私は20分くらいで回ってしまいましたよ。同じ景色がずっと続くのは辛いですねぇ。松の木が溶岩の上に生えているのは新鮮でした。


焼走り溶岩流のゴールに着くと、途端に木々に囲まれた落ち着く環境に変化します。ここで溶岩流へ引き返すことも可能ですが、それじゃあ面白味が全くありませんので車道を歩いて駐車場まで迂回しましょう。案内板がそばにありますので迷うことはありません。辺りで蜩(ひぐらし) が鳴きまくっています。

 18時20分 盛岡駅レンタカー営業所前

途中でグッスリしてました。時間もいい感じになったのでレンタカーを返しにいきますが、駅周辺にはスタンドがないので探すのに本当に手間取った!しかも盛岡駅の駅レンタカー営業所に入るのに少々難がありまして正直くせものです。初めてくる方にとっては難所となるでしょう。この辺りには一通地獄が集中しており決まった入り方しか出来ない路線構成ですから間違った入り方をするものならクラクションを鳴らされます。

 18時25分 盛楼閣 盛岡冷麺を食しましょう

さてさて、夜ご飯を食べましょうぜ。盛岡と言ったら冷麺ですよね~スマホ検索をすると駅の近くに美味い冷麺が食べられる店があるとの情報をGETしたんで早速向かいますよ!店は大盛況のようでテーブル席が2つしか空いていないほど混雑。席に座って冷麺+ビールを注文。真っ赤なスープに一瞬ドキッてしてしましたが、麺が太くて味もしっかりして美味い!それと冷麺以外にも温麺ってのもあるんですね。

 19時45分 帰りの新幹線では爆睡

帰りの新幹線も行きと同じ「はやぶさ&こまち」に乗ります。でも行きは"はやぶさ" だったけど帰りは"こまち" を選択しました。全席指定であって乗車率も90%を超えていますので、行きもそうなんですが切符は早めの購入を強く強く勧めます。新幹線の中でアイスコーヒーを飲んでゆったりした時間を過ごしました(^_^)

最後まで読んでくれて本当にありがとうございます!岩手山だけなのに3ページも使ってしまいましたが、とにかく景色が最高だったので写真を張りまくってしまいました(笑) 天気はあまり良ろしくない三連休との予報でしたが最後は申し分のない天気で爽快な良い登山ができました。その後の温泉も最高でしたね。岩手山は車のアプローチでないと向かうことが困難ですので、計画時はその点だけ注意しないとダメですね。