武尊山敗退  2014年2月25日  天気:吹雪

有休を無理に使用してまで挑戦したかった群馬県の武尊山(ほたかやま) 。天候の良い日が平日だったので止む無くといった感じで取得をしたまでは良かったんですが、この行為そのものを山の神様は許してくれなかったのかもしれません。沼田市は快晴との予報、事前の山天気でも快晴との予報でまさに登山日和だったんですが、現実は全くの逆で猛吹雪でした・・・今回は敗退記録の軌跡となります。

 0時05分 嵐山PAで腹ごしらえタイム

でも敗退と言っても、私の他に冬の武尊山に向かう方がいらっしゃるかもしれないので、せめて途中経過だけでも残そうと思います。武尊山の最寄ICは「沼田IC」となり関越道を通ることになります。環八通りを越えて練馬ICに入ってあとはGOGO!! って感じです(笑) 会社から帰ってきた直後の出発でしたので晩飯食ってないんで途中の自販機で晩飯購入。"チャーシューおにぎり&からあげ"を選びました。あ~温かい・・・( ̄∀ ̄)

 0時45分 空腹に耐えかねラーメンを食す

今日は平日ですんでSAやPAで静かに休憩ができると思ってたんですが・・・なんでしょう?学生やらのグループがザワザワと休憩所を埋め尽くしています。三芳PAや高坂SAは超満員です。今日って何かイベント事でもあったっけな?嵐山PAで食べた夜飯じゃあまだまだ足らず、上里SAでラーメンをさらに食します。

 2時20分 沼田ICに到着しました

夜の高速道路はトラックが多いですね~、ようやく沼田ICに到着です。ここを降りたらまずは食糧調達をしましょう!沼田IC近くの交差点にローソンがありますので食糧調達はここで済ませると良いです。この辺りには各所にコンビニがあるんですが、川場スキー場への最短経路を通るとコンビニがないので。

 川場スキー場までLet's Go!!

県道263号線を走ってます。冬の季節では毎回気になる雪道状況。マイカーはノーマルタイヤなので万が一アイスバーン路が出てきたら撤退しなければいけないなんて状況に陥ります。チェーンも持参していますがマイナス8度の世界でチェーンを巻くのはかなりの難敵ですしね。でも幸いなことにアイスバーンはどこにもありませんでしたね。完全な取り越し苦労でした。ふぅ~良かった・・・( ̄w ̄)

 3時00分 川場スキー場の駐車場前に到着

川場スキー場の駐車場情報を見ると、なんと無料との朗報あり。ただ駐車場は朝方6時開店のようで今は深夜3時。駐車場の手前で待つか?それともちょっと先に進んでみようか?まぁ怒られたら路肩にでも止めてそこで寝ちゃおう。そう思って先に進むと・・・おやおや?全面封鎖かと思っていたら第五駐車場は開放されているじゃんかい。しかも何名かの方が既に止めている。この駐車場は手洗い場が駐車場内に設けてあり暖房器具が取り付けられていて温かい。リフト営業は8時30分なので、起床は7時にして就寝です。 

 7時45分 平日でも駐車場内は混雑しています

夜の駐車場はガラガラだったけど朝になったら来るわ来るわの車の大群。第五駐車場はあっという間に満車となり、続いて第四駐車場、第三駐車場とどんどんスペースが埋まっていく朝の7時。平日なのに何なんだ、この混み具合は?もちろん乗車の方はみんなスキースノボーを持ってます。

 8時00分 登山届けを提出してリフト券を購入します

リフト売り場は7階。ここにはスキーヤーとスノーボーダーがたくさんいらっしゃいますが、登山姿は私だけの様子ですな。1対99くらいの比率で彼らの目が私を見つめる・・・。武尊山の登山口まではリフトを2回使い、この1回に400円取られるワケで、つまり片道800円を支払わないと登山口に行けないんです。往復だと1600円!また登山届けの提出が義務付けられており、これを書かないとリフト券が買えません。しかも書式は川場スキー場フォーマットです。持ってきた登山届けが不要になってもうた。

 8時40分 武尊山に向けて第一リフトに乗車

アイゼン、ピッケル、ワカンを装備して出発です。まずは注意点として最初のリフトは2つ登場し、このリフトをまずは左に乗らないといけません。間違って右に乗ろうとした場合、もしかしたら係員が注意してくれるかもしれませんが、行ったら行ったで全く別の所に行ってしまって大変なことになります。リフト券を無駄に使って引き返すか、それとも道なき道を辿って迷惑者になるか・・・

 9時00分 続いて第二リフトに乗車します

次はまたまた左手に見えるリフトに乗りますが、コース上を歩かなければいけないのでスキーヤーとスノーボーダーとの接触事故に気を付ける必要があります。そして雪の上ですから自分も転ばないように注意して歩かないと危険です。見事に圧雪されているんで。コースを横切る際は細心の注意を払いましょうか。右見て、左見て、もう一回右見て、そして最後に後ろを振り返る。

 9時15分 ここが武尊山の登山口ですが・・・

さぁ来たぜ登山口!写真じゃ見づらいですが黄色矢印に沿ってトレースが残っています。でも何だか凄まじい吹雪が荒れまくってトレースが消えていってる(汗) また空も灰色に染まり時間が経つごとに風と雪が悪化していきます。これって、もしかして・・・行ったら遭難するんじゃないのか?直感的に感じ取りました。風で前に進めないし、雪で前が見えないし、これは危険!即中止の決断をしました。登山口を前にして複雑な気持ちの中、リフトを降りていきます。この時の私は心の中で泣いていたかもしれません。

 11時00分 登山は中止してスノボーを楽しんでます

このまま帰るか?それとも待ってみるか?時間が経っても止むことのない吹雪に諦めムードが頭の中でグルグルと漂います。往復リフト券はたったの30分で使い切ってしまったしな・・・ここは観念してスノボーをやろう!10時45分からスーパー午後券が購入出来るのでこれを買わない手はない!時間いっぱい滑ろう!通常の午後券よりは高いですが1日券よりは多少安くなっています( ^∀^)

 色々なコースを堪能中

レギュラースタイルで爽快に滑っていま~す!スノボーをするんなら色々なリフトに乗って色々なコースを滑らないとモッタイナイ。でもほとんどのコースは雪が思いのほか固いので、つまずくと簡単に転んでしまうのがネック。滑ったらエッジから響くガリガリって音が激しいしね。でもなかなかの急坂もあってワクワク満載なスキー場じゃないか(*"・∀・) でも何だ?ボードに違和感があるな・・・

 14時00分 コース上にまで吹雪が到来した!

武尊山に降りかかる吹雪がコースにまで覆うようになりました。すんげ~風と雪です。ゴーグルがなかったら目が雪に当たったりして悲惨な思いをしていたことでしょう。それくらいの威力です。他の方も「風強い!」、「全然進めないんだけど!」と叫んでいます。風が強すぎて前に進みにくいため、ここは前傾姿勢にしてスピードをどんどん上げていきます。カーブも軽やかに曲がって加速も上げて・・・ 

 スノボー板が突然壊れた!?

っと、その瞬間何かが起こった!体がゴロンゴロンと4回転半くらいか回って転び、ゴーグルも飛んで、体を強打し、首がえらぬ方向に曲がりそうになった!なんとボードの止め金具(?) ラチェット部分が壊れたようでガバガバになってしまったんです。ちょうど体重移動をかけて曲がっている最中でしたので思いっきりバランスを崩したワケです。まさかこんな事が起こるなんて・・・体中に激痛が走ってますが、まぁ骨折しなくて本当に良かった。改めてブーツを固定しますがダメですね・・・部品破損で全然縛れません。

 14時35分 痛みが残る中での帰宅となります

いてて、すげ~首が痛い・・・。どっちに非があるのか分かりませんが、あの後スキー場施設に対し「備品管理などを細かく見ると良いんじゃないでしょうか?」って事を伝えましたので、同じハプニングはきっと起きないことでしょう。降雪量が依然止む気配を見せてこないので午後2時にスノボーも切り上げて急いで下山します。雪が道路に積もったりでもしたらチェーンを巻かないといけないので。

 15時45分 関越道の赤城高原SA

武尊山も川場スキー場も吹雪空でトンデモナイ天候となってしまいましたが、一転、沼田市にまで来てしまえば素晴らしい快晴な空が出迎えてくれます。現在関越道の赤城高原SAに来ていますが、まだ雪が積もっているようで除雪車が忙しく雪を退かしています。山の天候は変わりやすいとは言いますが、でもこの快晴空、武尊山まで覆ってほしかったよ。

 18時15分 外環道の新倉PA

休憩中に親しい方から「(仕事で) ストレスを溜め込んでないか」と言う気遣いメールが一通。内容がすさまじい程の偶然でもあったので今日あったことをありのままに伝えてしまいましたよ(´ェ`*) 全く仕事に関係ないこと送ったケド。新倉PAは外環道の真下に造られているPAですので、車の走行音がよく聞こえてやかましい。

 20時00分 ヤケ酒!

有休を取得し、寝ずに出発し、天気は快晴と意気揚揚で現地に到着し、でも状況は吹雪と言うトンデモナイ天候。だからと言って帰るなんて損した気分になるんでスノボーで楽しもうと思ったら板が破損して4回転半の大転倒。スピードが相当だっただけに派手に転びました。なんかストレス解消で行ったハズなのにストレスを溜め込んで帰ってきた感じみたいでムカムカな心境だよ!これはもうヤケ酒じゃ~!

山で発生する吹雪と言うのは進むべき道の視界を見事に消し去り、次に体の体温を一気に奪って低体温症に発展させていく恐ろしい自然災害となります。登る前に吹雪いてくれたので被害ゼロに留めることが出来ましたが、もし登っていたらどうなっていたんでしょうね?考えるだけでゾッとします。それにしてもスノボーで転んだ時に負った痛みがまだ続いている・・・こういうのを打ち身?ムチ打ち?って言うの?

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コメント: 2
  • #1

    かきくけきくこ (金曜日, 18 4月 2014 22:03)

    いやー!!!
    ちょー大変!!
    痛かったり、吹雪いたり災難でしたね。。
    でも、面白く読ませていただきました
    ^o^えへへ
    スノボもやるんですね!
    ゴールデンウィークは立山で、スノボ担いで滑ったら楽しそう!

  • #2

    YukiHide (日曜日, 20 4月 2014 21:06)

    "かきくけきくこ"さん、こんばんは!
    YukiHideです、コメまたまたありがとうございます!

    今回は"苦"ばかりの登山で大変でしたね・・・
    今は首の痛みも治まったので平然に思い出すことが出来ますが、
    当時は「やべ、首の骨折ったか・・・?」な~んて(笑)
    吹雪く世界を見た時は「行ったら死ぬな・・・」って思いました(笑)

    スノボもやりますよ~!スキーは出来ませんけど。
    "かきくけきくこ"さんはスノボーやりますか?

    立山の3000m級、銀世界の中でスノボーやったら興奮度満点ですよ!
    エッジから響く音、風を切る音、爽快な滑りや滑り終わった時の満足感!
    でも、そこまで行くのはとても大変ではありますが・・・