火打山・妙高山③

 

2014年10月19日  天気:晴れ

後編の開始です。このページは妙高山を登って、そして燕温泉に下山してまったりゆったり温泉ビールを飲もうって内容になっています(笑) もともと寝坊が無ければもっとゆったり出来たんですが、まぁ仕方ないか。天気は相変わらず最高で風もなし。あとは妙高山への上り道、アイスバーンになっていなきゃいいな・・・アイゼン今回は持ってきていないんで最悪引き返しも想定しています。ラストページ、どうぞご覧下さいませ。

 9時30分 これより妙高山へ向かいます


完全な雪道とはなっていませんが、アイスバーンになるくらいなら十分な量。出だしからこの雪ですからこれより先の道がどうなっているのか・・・気持ちは複雑です。どこまで先に進めるのか・・・行ってみるか・・・

 9時50分 妙高山が見えたぞ!

さぁ妙高山が見えてきた!実に堂々とした姿じゃありませんか!

 まさかの転倒で傷を負ってしまった・・・


大倉乗越を過ぎた直後になかなか急な坂道(ロープあり) が出てきます。それを乗り越えた後は平坦な道が続きますが、ツル科の植物?タケ科の植物?が道を阻むように見事なジャマをしています(>_<) 私はそれを乗り越える時に片足を引っかけてしまって見事に転倒!手を思いっきり切ってしまったので持参した救急セットで止血開始。消毒液、ウェットティッシュ、バンドエイドで事なきをえました。大反省です・・・

 名もない沢に来た

小さい沢が目の前にありますが・・写真からじゃわからんですねぇ。喉が渇いていたし飲んじゃおう。そんな時、ちょうど妙高山から下山した方と会うことが出来ましたので登山道について伺ってみます。どうやらこの先から雪が多いようで、その雪が氷になってしまったため下山時は少々怖かったとのこと。なるほど。

 10時15分 長助池分岐

沢から5分程歩くと妙高山へと続く分岐点に到着します。ここから方向を変えて妙高山の道を辿りますが、確かに雪の量は多くなっていますね。太陽の光が当たらないため解けないんだから、この先ずっと雪・・・と言うか氷の道が続くことになります。アイゼンなし。さて、どこまで進むことができるかな?

 げげ!完全に凍結してるじゃん!

雪が完全に氷に化けている!これは実に登りにくい(>_<) 足の踏み場を間違えると滑って骨折する可能性もあるでしょう。何名かの登山者は危険と判断し下山を開始していますが、でも下山の方がもっと怖い!普通に登るだけなら問題ないんですが、氷に神経を使わなくちゃいけないので余計な疲れが出てきてしまう。さっきの分岐点から1時間30分で山頂に行けるようなんですが、もっとかかってそうな気がするな。

 山頂まで・・・あと少し・・・

山頂らしき場所に近付いているようで、すれ違う方から「もう少しだよ!」「頑張れ!」と応援されます。ありがとうございます!途中で山ガールさんと出会い「もうあと1分で山頂です」と聞いた時はとても嬉しかったのを良く覚えています。12本アイゼンを装備しており、今日は必須の装備品だったなぁ~と思わずポツリ。

 11時30分 妙高山北峰!

妙高山にやっとの思いで到着。本当に苦しかった・・・

前方に見えるのが火打山です。結構歩いてきたんだな~って思いました。山頂は霜をかぶっていたようで日の光で凄まじい程にベチャベチャな状態でマトモに歩くことができません(泣) 歩きづらさ100%を超えていて苦しいったらありゃしない。グルリと写真を撮ったら山頂に向かっちゃいましょう!

 本当の山頂に向かいます

妙高山には北峰と南峰があり、雲がかかっていればこの間は「ロックガーデン」になるんですが、あいにく天候が良すぎるため雲は全くなし!嬉しいんだか悲しいんだか気持ちは複雑です。

 11時55分 妙高山の山頂に着いた!

こちらからも後立山連峰が良く見えますね~

正面は妙高市で左に向かうと直江津市。風が冷たいものの気持ちいい天気で最高の気分です。これから燕温泉に向けて下山を開始するのですが、一番気になるのは時間と登山道の状況です。登山道については登山者情報より氷は皆無と知り気にするところはドコにもなし!時間は頑張れば何とかなる!と言う運まかせの状況です。じゃあこれから下山開始といきます。

 これより燕温泉に向かいます


持参した地図には妙高山から燕温泉の詳細ルートが無いため、実質ここから先は経験がモノを言う世界かもしれませんね(^_^) おそらく下山には3時間はかかることでしょう。そんな中、早速クサリが出てきましたが、これが思った以上に厄介でした。妙高山は北から登っても南から登っても急坂は避けられませんな。

 なんか急なクサリ場が出てきましたね~

妙高山を南から登るとこのクサリが待ち構えています。

なかなかの高感度で久々にスリルを味わえました(笑)

 善光寺池らしい・・・

クサリを終え次の目的地には足早で向かいます。明日が休みなら超ゆったりモードで歩くんですが、さすがにそれは無理難題なんで平坦な道を見つけては小走りに、坂道は足早に下りて時間を稼いでいきます。

ん・・・?光善寺池?看板があったので池と分かりましたが、何もなければ通り過ぎていたかもしれない・・・

 12時45分 天狗平に来て最終チェック

光善寺池から天狗平までは200mの距離。天狗平から大谷ヒュッテに向かう道と燕温泉に向かう道に分岐しますが、ここで時間を読み間違えると最悪です。ちょうど天狗平で休んでいる方から燕温泉までの時間を教えてもらいました。大谷ヒュッテから市街地へ出るのと燕温泉に出るのはあまり変わらないと言うことと、燕温泉までは2時間弱の時間が必要だと言う事が判明。色々考え燕温泉に行くとここで改めて決意!

 一気に下山しちゃいましょう!


結構な急坂が続くな~と思ったら胸突き八丁の坂道でした。これ以降誰にも会わない下山となりましたので最高に寂しかったですね(笑) ここで時計を確認し標準タイムより早い事が分かったためペースダウン。そして胸突き八丁のスタート地点を過ぎた辺りから雰囲気が変わってきます。樹林帯の中を延々と歩いてきましたが突然樹林帯から外れ、人工物が色々と積まれたり置いてあったりと不思議な場所に出てきました。

 ん・・・?景色が突然変わったよ

さらに歩くと沢が出てきますが、透明じゃなく白い水。硫黄の臭いもどこからか漂ってきており源泉が近くにあることを物語っています。この先に何があるんだろうか?ワクワクドキドキの下山スタートとなりました(^o^)

 13時30分 おぉ!滝が出てきた~!

おお~(゜ロ゜") 沢が滝に化けた!すんごい轟音が響いていたけど滝だなんて知らなかった!硫黄が含まれているのか白い水の当たる場所は黄土色に変色しています。まさか滝が見れるなんて思いもしなかったので、これを見た時は目を丸くして興奮してしまった!それにしても深く切り込まれている渓谷だなぁ~

思い切って近付いてみました(^_^) 滝壺も真っ白ですね~浴びてみようと思いましたが時間がなくて断念。

 かなりのハイテンションになってます(笑)

高所を歩き、そして道が細く、なので足を滑らせたら大怪我は免れません。すんごい渓谷に興奮ひっきりなしです(笑) そんで振り返ったら「おお~滝が増えた~!」自然の中に滝が2つも写るなんて驚き全開!もうこれはマイナスイオンどころの騒ぎじゃありません!大地エネルギーを貰っている感じがしますよ!

 赤倉温泉の源泉だ!

赤倉温泉の源泉がここにあるようです。え・・・?入れるの?なんて淡い期待をしてしまいましたが当然のこと立ち入り禁止です(泣) ここで水の補給も可能であり、また靴を洗うこともできます。ブラシやタワシまでご丁寧に用意されていましたので。これ以降は"ぬかるみ" も何もない道が続きますので洗わないと損です。

 紅葉はやっぱりいいねぇ~(^_^)

標高が落ち、再び紅葉の木々が並ぶ世界が広がってきました。道はコンクリートに変わったため歩きやすくなっています。この紅葉もまた綺麗でずっと見ていたい気分にさせてくれますね。しかもただの紅葉ではなく、深い渓谷に並ぶ紅葉ですから興奮、ボルテージはいつも以上に上がっています。

 人の気配のある道が出てきました


しばらく歩くと車道に変わり道幅も広くなります。ひとまずコンクリ道が正解となりますので、砂利道に続くルートは取らないようにしたほうが賢明です。もしかしたらショートカット出来るかもですが、まぁ無理かと。

 14時10分 着いたぞ!燕温泉だ!

つ・・・ついた・・・(泣) 燕温泉だ!温泉街に来たことでテンションが突然上がりました。疲れが一瞬にして吹っ飛んだ感じがして、「本当にこういう風景好きなんだな~私(笑) 」って思っちゃいました。

 まんじゅうを購入

温泉街に来たら饅頭を食べる!やっておきたいこと「その1」です。ついでにお茶も貰って気分高揚。私はこし餡が好きなので店員さんに無理を言って奥の棚から持ってきてもらいました。本当にありがとうございます。

 ゆっくり入浴+冷たいビール

温泉街に来たら温泉にゆったり入る!やっておきたいこと「その2」です。本当にくつろいでしまい、乗るはずのバスを見逃してしまいました(>_<) そして風呂から出たらビールを思いっきり飲む!やっておきたいこと「その3」です。残念だったのは蕎麦を食べられなかったこと。ランチタイムのみ営業しているそうで、すでに時計は14時過ぎですから今日は蕎麦にありつけないこと決定!あぁ~最後の最後で・・・

 腹ごしらえ+冷たいビール2度目(笑)

と言うワケでラーメンを食します。妙高高原駅行きのバスは終電を逃しましたが、関山駅行きのバスがまだあったのでこちらに変更です。ここでもビールを飲んで気分最高潮!写真を撮ってもらいました(^o^)

 16時55分 JR関山駅

燕温泉から出発するバスは定刻5分前に出発する癖があるようです。乗る際は5分前に到着していないと最悪な目に遭わされる可能性があります。そんでバスの中では爆睡となり、気付いたら関山駅に着いてしまってバス風景を逃してしまった。料金は500円でワンコイン。この安さ、これは本当にありがたい限り。

 18時35分 JR長野駅でグリーン車に乗車


行きは寝坊で完全に乗れなかったグリーン車でしたが、帰りこそ絶対に乗りたかったワケで、時間を常に確認しながら長野駅に到着。別に時間を気にしても仕方ないって分かっていても見てしまう(笑) これは内々に病んでるな(>_<) 駅弁とエビスビールを買って席に座ったら疲れを解放させましょう。もちろん「くぅ~」って感じになって良い感じになっちゃいました。この2日間・・・いやぁ~本当に充実したな~

寝坊して3時間ロスしましたが終わってみれば計画は全て完遂。でもさすがに1日で火打山と妙高山を登るのは少々きつかった・・・今回は燕温泉までの下山ルートは正解でしたね。自然の中に滝があるなんて思わなかったし、深い渓谷も想像以上のスケールで見てて本当に気持ち良かった(^o^) 温泉もビールも堪能!こんな事が出来るから私は登山が止められません(笑) さぁ次はどこに行こうかな~