岩手山②  2014年7月21日  天気:晴れ

車中泊は体にガタがくるよ・・・そんで外を見たら晴れの予感で気持ちがどんどん膨れ上がります!さぁ2日目のスタートです。本日は岩手山に登り、下山後は時間が余る限り温泉や観光を楽しむ計画です。新幹線の出発時間やレンタカー返却時間もありますが何とか頑張ります。参考本情報に書かれていた往復に8時間、9時間かかるってコトが本当だとしたら6時に登って下山は15時?ちょっと危ういな・・・

 4時10分 夜明け


と・・・言うワケなんで宣言通りに朝4時に起きて出発です。さすが夏の朝4時!周りはもう明るい明るい。昨日買った朝食は、夕食に食べ過ぎたこともあってお腹いっぱい・・・全く食欲ないです(>_<) 他の車からは登山者の方が降り始め準備を始めていきます。私も準備して出発しましょう!

 4時25分 馬返しキャンプ場

まぎらわしいですが登山口看板は2ヶ所あります。1つ目は馬返し駐車場に、2つ目は馬返しキャンプ場内にあります。馬返しキャンプ場内には立派なトイレと湧水が湧いていますので準備は捗るかと思います。ここから岩手山の全貌が望めるためボルテージがどんどん盛り上がります。他の登山者も「おぉ~!」って声が。

 ではでは出発です

馬返しキャンプ場の登山口(2つ目の看板の場所) には登山届けボックスがあり、登山届けを記載して提出することができます。昨日の雨で登山路が少々ぬかるんでいるため滑らないように気を付けます。

 4時55分 憎む0.5刻みの標識・・・

朝早い時間帯に登ったおかげで気温は25度。快適な登山になっています・・・が、それでも動くと汗が出る。しばらくすると前方に0.5合目の目印を発見。でも「え?」って悩んでしまいました。だって0.5刻みってなんじゃい!って感じなんですから。歩く距離が伸びちゃったな~って感じがして気分が萎える。

 富士山に似た登山道です

景色のない樹林帯の中をもくもくと歩くため辛い時間が続いています。木の階段が出てきたり滑りやすい土の坂が出てきたり、どれも足を大きく動かさないといけないので疲れが早く出てしまう。この土の坂は、土と言うか砂の道なので、これは富士山の道によく似ていますね~

 振り返れば眺望が広がる

後ろを振り向けば眺望!遠くの景色まで見渡せるため気持ち良い!疲れも吹っ飛ぶ!

 5時25分 0.5刻みは3合目以降は出なくなります


またまた出てきた0.5刻みの2.5合目。なんで0.5刻みなのよ~と誰もが考えてしまうのではないかと。眺望が見えた後、また樹林帯の中に突入してしまい、そして単調な坂道が続くために苦しい時間が続きます。

 6時25分 新道6合目に到着しました

登っている途中で見かけた小さくて黄色い花のクモマニガナ。

数匹のミツバチが花粉を集めていますね。これはクロヅルかなぁ?色と名前が正反対(笑)

岩手山には新道と旧道の道が並行して伸びており、所々で新道と旧道の連絡線が交わっているため好きなタイミングで道を移動できます。ただ道の性格が真逆なので、詳しい内容は下山編でお伝えするとして注意が必要です。私は往路に新道を選択。新道は私の身長を超える背丈の長い植物が群生しまくっています。

 まだまだ上り坂は続く

6合目以降から光が差し込み始めて良い感じ。道も最初の頃と違って明るくなっていきます。

 6時50分 七合目

七合目で新道と旧道が合流。ここから先は樹林帯から顔を出せるので開放的な世界となります。

やっと景色を拝められたよ・・・ここまで単調な上り坂だったこともあり疲れが溜まって顔が引きつってしまう(汗) しかしこの綺麗な雲海+眺望の景色を見た瞬間、疲れが本当に吹っ飛びます!七合目からは平坦な道が出てきますので、これまでの急登とは違って快調な足運びができます。

 7時00分 八合目避難小屋

七合目から少し歩くと八合目避難小屋(管理人常駐) に到着します。素泊まり限定のため食事の提供はないのですが、カップラーメン等の軽食は販売されていますのでご安心を。他にもアルコール飲料や清涼飲料水、登山バッチなどが売られていまして、飲料水などは山値段で少々割高価格。また湧水を汲めるため空になった水筒を満タンにしよう。暑かったせいもあって飲んでみたらとても美味しかった(^o^)

 岩手山を目指します

八合目避難小屋から岩手山に向けて歩きますぜ。登山者の姿はチラホラありましたが、ほとんどの方は避難小屋でマッタリ休憩をしているため一気に追い抜いてしまいました。ここからは緑が印象的な道に変化となり、空を見上げると青一色の素晴らしい景色が広がる緑と青の最高のシチュエーション。

 7時15分 不動平

分岐ポイントの不動平を過ぎたら岩手山を残すのみ!山頂は淵(富士山のように釜状になっています) の奥になるためここからは全然見えませんが、距離にすると1km足らずで1時間もかからない程度。今日は山頂の景色は素晴らしいんじゃないかって勝手に想像しちゃってますが、今日は問題ないですよね?

 山頂まではもう少し!

不動平を過ぎた後にある坂道を登り終わり、今は淵を歩いているところ。いや~景色が良いですね~

岩手山の淵の中心部・・・かは分かりませんが溝の中の写真。淵から山頂へは右回りと左回りが選べるコースが敷かれており、まず山頂に行くのなら左回りとなります。砂地が広がる独特な風景の中に赤色?桃色?のコマクサが群生しているんですが、撮影しづらい場所に生えているため写真に収められない(泣)

 7時50分 岩手山の山頂に到着!

標高2038mの山頂に到着!風がない本当に穏やかな天気の中でただ今贅沢中(笑)

北西の景色で、間違っていなければ正面奥に頭だけ出している山が八幡平です。

今度は南東の景色で、ずっと奥に見える山が早池峰(はやちね) と思われます。

朝4時頃の登山口から見た山頂は雲一つなかった気がしたのに今は雲海が漂う世界。山の天気は全く予想がつかない!雲がとても多いですが素晴らしい雲海を見下ろせる景色は贅沢と感動。雲海が広がっているとは言え、まさかこれほどの量が浮いているとは想像していませんでしたよ。惚れ惚れします(^o^)

 パラグライダーで下山をする登山者

山頂で何やら飛び道具(笑) を準備している登山者の姿あり。「え・・・?まさかここから?」

山頂に流れる一瞬の風を見逃さずパラグライダーの羽を空に広げる!

そして斜面を滑走して勢いよく空に舞ったではないか!

まさか山頂でパラグライダー下山の現場に立ち会えるとは予想していませんでしたよ。私が山頂についたときにガザガサと何かを準備していましたが・・・下から担ぎ上げてきたのね。話しを伺うと「飛べる山があるならパラグライダーを使って下山しますよ」と意気込みが返ってきた。そして雄大な世界に飛び込んで雲の中に入っていきました。本当に気持ちよさそうです。ここではSBとDocomoのアンテナが1本から2本立つ環境。

今日は素晴らしいほどの晴天に恵まれました。正直これほど迫力のある雲海に巡り会えたことは当然のこと一回もなく、その迫力、その感動はとてもじゃないですが言葉では言い表せませんね。でもその反面、雲海が広がりすぎてしまい下界の景色が全く見られないと言うマイナス面はありますが。山頂でゆったりマッタリと休憩しようと思ったんですが、虫がブンブン飛んでくるので休憩が全くできないよ(泣)