八ヶ岳(赤岳) ①

 

2014年3月15日  天気:晴れ

土曜日と日曜日の"両日晴れ"って言う天気を見つけ、去年の9月に登った八ヶ岳に再トライをすることに決めました。八ヶ岳って何だか好きなんですよね。ただ~し、今回は雪山プランとなっていますよ。前回の武尊山敗退で気分をメチャメチャ害しており、少し天候が悪くても行ってしまおうと強気な姿勢を取っていたので、現地で大変な目に遭ってはしまいましたが無事に登頂成功(´∀`σ) ではでは本編をご覧あれ。 

 6時30分 JR新宿駅からスタート

今回の出発地点は新宿駅からとなります・・・と言いながら前回の八ヶ岳も新宿駅からのスタートでしたね。新宿始発の「スーパーあずさ1号 7時発 松本行き」に乗って八ヶ岳の最寄駅「茅野駅」に向かいます。くれぐれも出発時間ギリギリになってホームに並ばないようにです!指定席ならともかく自由席は座席の取り合い必至なので、今回もこの時期であるにも関わらず自由席の乗車率は100%を超えました。ちなみに私はと言うと30分前にホームに陣取っていましたので余裕で席を取れました(^-^)

 9時15分 JR茅野駅 9時35分発美濃戸口行きに乗車

茅野駅に着いたらバス停まで向かいましょう。茅野駅を出て道路を挟んだ反対側の建物1F前にある4番停留所が「美濃戸口」行きのバス停。往復の通常価格は1,800円ですが、バス停付近にあるチケット売り場で往復1,500円の割引券を購入することが出来ます。小銭(往復それぞれ900円) を用意するよりは楽で安くてメリットありです。もし八ヶ岳に向かう際には利用する価値あり。それと行きのバスは満員でした。

 10時15分 再び来たぜ!美濃戸口!

約半年ぶり、美濃戸口に到着しました。季節はまだ冬ですが人ごみは紅葉時期と全く変わっておらず、バスの乗客数も美濃戸口にいた登山者の数、そして駐車場に止まっていた車の数も・・・あの頃と変わらず劣らずの満員&満車でした。それだけ八ヶ岳と言う山は魅力ある山ってコトなんだろうな。

 アイゼン装着して出発です


今回の八ヶ岳登頂は冬山となっていますので、アイゼンとピッケルは当然のコト携帯して乗り込んでいます。スタートからツルツルした氷の道が出てきますのでタイミングを見計らってアイゼンを装着しましょう。何もなしで進むと少し傾斜のかかった坂道でさえ滑って転んで恥ずかしい思いをしますよ(笑) また車も平然と突っ込んできますので避けるのにも神経を使います。

 ヒマラヤに見えなくもない?

やまのこ村を通過し、これから赤岳山荘に到着するって直前に八ヶ岳の主峰(だと思いますが・・・) 赤岳?が見えてきます。雲一つない景色がより一層際立っているのか、なんだかヒマラヤ山脈に見えなくもない景色です。付近にいた登山者もこの景色を見て「これはスゴイな!」って感動していましたよ。

 11時40分 美濃戸山荘前に到着

美濃戸山荘に到着ですが冬季閉鎖をしているようで中に入ることが出来ませんでした。山荘の前に設置してあるベンチで何名かの登山者が昼ご飯を食べています。私もここでコンビニおにぎりを2つほど食べ燃料補給に入ります。「赤岳天望荘は2月23日をもって冬季営業を終了しました」って看板が掲げてありました。

 11時55分 北沢方面と南沢方面の分岐点

美濃戸山荘を通過した直後に分岐点があり、ここから赤岳鉱泉に向かう北沢と、行者小屋に向かう南沢の選択ができます。今回は赤岳鉱泉を目指しますので北沢ですね。スタートからここまで完全な雪道でしたがトレースがしっかり整っていたので本当に楽。しかも晴天で気持ちの良い登山を楽しめます。

 晴天の登山を楽しみながら歩いています


アイゼン無しでも歩けないことはないですが、100%と言っていいほど余計な体力を使います。何名かアイゼン無しで登っていましたが大丈夫なんだろうか?今この辺りの気温は3度と温かいです。

 13時30分 赤岳鉱泉の前にあるアイスキャンディー

遠くから"カンカン"と音がすると思ったら、なんと目の前に特大の人口氷壁なる「アイスキャンディー」が登場したじゃないか!アイスキャンディーと言うのはこの氷壁の呼び名。アイゼンとピッケル二刀流で立ち向かう方が写っておりまして、これ・・・簡単そうに見えますが腕の力が全てですから疲れ果てて登るものなら途中で墜落必至です。もちろん下ではロープをビレイしている方がいますので安心ではありますが・・・(。>д<)

 13時40分 本日のゴールポイント赤岳鉱泉

赤岳鉱泉のシャレたバンダナで、行者小屋にあった物と同じ。「Establish=設立」です。


今回はテント泊を楽しもうと予定を組んでいましたが、数日前に風邪が治ったばかりの病み上がり状態なので、ここは無理をせずに山荘泊にしています。宿泊代金は少々痛いですが、山荘だと温かい寝床が確保できるんで安心なんですよね。でも去年は同じ病み上がりでもテント泊を選んだんだよな( ´∀`)

 ビールを嗜んで余韻に浸る

ビールとチョコレートで一人祝杯を上げています(*´∇`*) 疲れた体に冷たいビール(350mlで500円) ですから余韻に浸る時間も長いんですよね~。今日の宿泊者数は満員御礼の150名オーバーだそうで、オーナーに聞いてみたら土日祝日は毎回こんくらいの人数が泊まりに来るそうですよ。

 アイスクライミング猛者の練習風景を見てみた

外ではアイスキャンディーに立ち向かう猛者達が氷のクライミングにて猛特訓中。ビレイと言うのはロープ確保のことを指しており、右の写真で言うと下でロープを持ちながら待機している人たちを指します。ロープを上手く動かして登っている方がスムーズに上がれるよう、また落ちた時にロープを引っ張って墜落を防ぐよう安全を確保する役目を担っています。ビレイ=安全確保。「ロープをビレイする」って言い方をします。

 17時00分 ちょい早めの夕食

晩御飯は17時でいそいそと食堂に向かってみれば、なんとステーキが出てきたじゃないか!山荘のご飯にステーキが出てくるなんて初でしたので本当に驚きましたね。固形燃料を使う鉄板の上でジュージュー音を立てて焼けていく肉を見ると食欲が湧いてきますよ。明日は暴風の中を突撃する登山が予想されるので、死なないよう(笑) ここでたくさんご飯を食べて明日に備えてます。

 17時40分 意味なく外に出てきました

食後のあとは暇の一言ですね。宿泊者がとても多く、談話室や空き部屋までもが食事処となっており、しかも食事が2回転行われ宿泊者との談話が全く行えません。なので意味なく外に出てみます。登攀をしている方が技術力向上のためにと現在も訓練中。この氷壁は赤岳鉱泉のオリジナル建造物で、これを目当てに赤岳鉱泉に泊まる宿泊者が多いんですね。この高さなら私でも登頂できるかな?

 赤岳鉱泉内の散策開始といきましょう!


さてさて、まだ2回転目の食事が終わっていないようなので室内の探険といきましょうか。室内はとても綺麗で廊下が広いのが印象的。宿泊者が多い場合は寝床にザックを置くと部屋が狭くなってしまう問題があるので廊下に置く決まりとなっています。受付にはご飯の献立表があり、ストーブが各所に配置されて温かい。驚いたのがミレーやマムートの登山グッズが施設内で堂々と販売されていることだ!

美濃口から赤岳鉱泉までのコースはトレース整備がしっかりされた歩きやすい道となっています。ワカンは完全に不要でしたね。夏道の砂利道と違って冬道はまっ平らな雪道なので本当に歩きやすいですよ。明日は八ヶ岳の最高峰である赤岳に登りますが、施設内にあった天気予報を見ると風速27m/sの世界が相手だそうです。風速27m/sって・・・おいおい、台風じゃんかよ( ´△`) 大丈夫か?