高水三山  2014年12月23日  天気:晴れ

JR奥多摩線の軍畑(いくさばた) 駅から御嶽駅を結ぶ"高水山" + "岩茸石山" + "惣岳山" の3つのピークを辿るコース。2013年1月21日に登ったコースを再び巡ります。全然関係の無い話しになりますが、実はこの1週間前に会社の辞令で北陸に長期出張することが正式に決まり、なんともモドカシイ気分になりつつあります。複雑な気分を少しでも紛らわせるため、ここは登山をして温泉に入って気分転換を図りましょう!

・・・アクセスについて・・・

中央線、青梅線、奥多摩線を経て軍畑駅を目指しますが、次の線の出発時間(待ち時間) が結構あり、待合所などで居眠りをして乗り忘れ、そして次は30分後・・・なんてことが起きかねませんのでご注意(笑) アクセスに難しいことありませんが、駅の電光掲示板に「奥多摩線は架線の凍結の影響により、奥多摩線を一時見合わせます」なんてことがあったので、場合により行くことができないリスクがあります。

・・・所持品・・・

必要最低限で十分です。レインウェアも天気が崩れないと分かったら省いても問題ないでしょう。今回は日焼け止めクリームとタオル、防寒着くらいですね。岩茸石山の山頂で昼食を取る場合はバーナーを持っていくとメニューの幅が広がります。サングラス必要かな?って思って持っていきましたが不要。ストックもあったほうが重宝するかもしれませんね。手を冷やさないようにグローブも装備しました。

 8時30分 奥多摩線に乗車します

青梅駅に到着しました。ここで鎌倉ハイキングの際に一緒だった山ガールさんと合流する予定になっています。青梅線から奥多摩線に乗り換えますが、やはり25分の待ち時間が発生してしまった(>_<) 待合所で合流し、室内で体を温めていましたが、知らぬ間に奥多摩線がホームに入線し出発1分前だった!

 8時40分 JR軍畑駅

軍畑駅でたくさん降りるだろうと思っていたんですが、多くの人はその手前の駅で降りてしまいましたね。大混雑を予想していただけに拍子抜け。でも静かな登山が楽しめそうなので嬉しいことかもしれないな。駅前にある売店はこの時間だと開店前で、自販機で飲み物を買うことしか出来ません。要注意です。

 最初に目指す場所は高水山


では高水三山の最初のピーク、高水山を目指しましょう。駅を出発し青梅方面に進むと歩行者専用の踏切があり、それを渡ってから登山口までは20分くらい車道を歩くことになります。高水山と書かれた標識を頼りにどんどん進んでいきましょう。標識を見失っても都道193号線を歩いていけば標識は必ず見つけられます。

 9時20分 ここが登山口

そうして登山口に到着。前回と同じくここに着いた時は体はポッカポカで、インナーとアウターで十分でした。

 今日は本当に静かな登山だ~


最初に階段を上がり、続いて登山道を歩き、多少のアップダウンがある坂道を進み、徐々に登山者の姿を見かけるようになりました。どうやら1本前の電車に乗ってきた方々らしいですね。軽い挨拶を交わし先を進みます。しばらくすると眼下に車道が見えるようになり、また神社らしき建物が出てきます。

 10時25分 高水山の手前にある常福院

常福院です。何を奉っているんでしょうね?後で調べてみたら、まず建立は享保3年で、奉っているのは浪切白不動(なみきりしらふどう)像と言うことが判明。でも浪切白不動って何者?それよりも享保3年って江戸時代中期で1718年じゃないか!そんな昔から建てられていたとは・・・次に来た時はしっかり見ておこう。

 高水山まではもう少し

常福院から高水山までは数分の距離。山頂の手前に緩やかな坂道が出てきますので焦らずゆっくりと登ろう。1年前に登った時は高水山を指し示す方向が分からず立ち往生をしてしまいました(笑) 苦い思い出だ。

 10時40分 高水山

高水山に到着・・・でも景色はあまり良いものじゃない(>_<) 休憩を取ったら次のピークに向かいましょう。

 途中で出会った黒犬


最初に急坂を下りますので転ばないように注意せねば。そして平坦な道を進めば今度は急坂が出現・・・の前に黒犬が現れた!全く吠えないし威嚇もなければ逃げる様子もないので、どこかの飼い犬がここまで散歩してきたのか?って思いましたが飼い主の姿はどこにもいない。まさかとは思うけど・・・野犬??

 岩茸石山の手前に現れるボス

黒犬はその後どこかへ消えてしまいました。高水山の次は岩茸石山になりますが、この間が一番キツイ感じがしますね。ちょうど昼時のタイミングですし、私みたいに朝食を取らずに登山に来ると、だいたいこの時間に腹ペコになってバテるケースに陥ります。それに急坂が襲ってきますし・・・(泣)

 11時15分 岩茸石山

岩茸石山からは大展望が広がります。今回のコースで最も綺麗に見える場所はここでしょうね。

山ガールさんから大福とお茶を貰いました。寒かったので本当に嬉しかったです。ありがとうございます(^_^) そうしてしばらく経つと「うわっ」聞こえた男性の悲鳴。何事かそちらを見たら、先ほどまでいた黒犬がここまで上がってきていたではないか!そして登山者の食料を勝手に頂戴し、またどこかえ消えていきました。My Link の「ねずみのやまのぼり」で紹介されている高川山のビッキーの話しに類似しているな・・・

 続いては惣岳山へ

次はラストのピーク、惣岳山を目指しましょう。まずは急坂を気を付けて下り、そして平坦な道を進み距離を稼ぎます。こちらも当然のように山頂手前に急坂が潜んでいますが、今度は体調万全なのでスタスタ歩けます。カロリー摂取=エネルギー補給は重要ですね。分かっていながら朝食を取らない私は確信犯?

 12時30分 惣岳山

金網で囲まれた惣岳山の山頂に到着。ここも高水山と同様木々に囲まれていて眺望は皆無。昼食を取っている家族グループがいて子供のはしゃぐ声が響く(^o^) 楽しいだろうな~。さぁこれで全部のピークに立った。次はラストのポイント御嶽駅を目指すのみ。そして温泉に入ってビールを飲む!照準バッチリ(笑)

 下山開始です

御嶽駅まではダラダラした坂道を下りていき、何度かあるアップダウンの坂を越え、鉄塔を3回通過すればゴールです。ペースも時間も良い感じです。これなら14時手前に御嶽駅に着くでしょう。

 13時10分 1回目の鉄塔

JR古里線29の鉄塔です。2010年11月13日に建てられたそうです。鉄塔の真下から真上を覗いたりと普段はマジマジ見られない鉄塔を観察していたら、登山道に白犬が惣岳山に向かって走り抜けていきました。山ガールさんと「え?」と一緒になって驚いてしまいましたが、黒犬と何か関係があるのでしょうか?

 13時20分 2回目の鉄塔

沢井駅に続く十字路分岐を真っ直ぐ御嶽駅方面に進めば新秩父線No31の鉄塔が出現。これも2010年11月13日に造られたそうです。頼りない昇降機がありましたがエンジンなんてないし、どうやって動かすんだ?

 13時30分 3回目の鉄塔

3つ目のラストの鉄塔は多摩川第三鉄線No5です。これも完工は2010年11月13日のようです。発電所から送るための鉄塔でしょうか?それとも離れた場所に電気を送るための鉄塔でしょうか?謎です。

 ゴールが近付いてきました


ラストの鉄塔を通過したら、電車や車の走る音が聞こえたり、木々の間から住宅街が見えるようになったりとゴールに近付いてきたことが分かります。しばらく歩けば歩道に顔を出すことができ、御嶽駅にも近付いてきたことが伺えます。踏切を渡った直後にある右手の階段を降りていけばショートカットできます。

 13時50分 御嶽駅

御嶽駅に到着だ~!お疲れ様~(^o^)/ これより奥多摩駅にある「もえぎの湯」に向かいます。温泉に食事にビールが待っている(笑) 次の電車まで待ち時間が結構ありましたが缶ビールのフライングはしなかったぞ。そして奥多摩駅行きの電車に乗って、後は車内の温かさで凄まじい眠気に襲われてしまいました。

 14時30分 奥多摩駅

これで何回この駅に立ち寄ったことだろうか。20回は超えていそうだな。そんな思い出話しは後回しにして「もえぎの湯」に向かいましょう。ここ近辺で登山者が立ち寄る有数の場所ですから混雑が予想されます。

 いたれりつくせり~

混雑はそれほどでも無かった。ゆったり温泉に浸かり、マッサージ器で体を癒してもらいました(笑)

そして温泉の後は「焼き鳥+ビール」のセットを嗜みましょう!凄まじく美味しかった(^_^) もちろんこれでお腹が膨れるワケでもなく、続いてイワナの定食を食べ、次にたこ焼を食べ、ビールも3杯頼んで、軽いホロヨイ状態になり気分も実に良い。おっと、気付いたらもう17時間か。帰りも長いのでここらで御暇しましょう。

 17時25分 奥多摩駅に向かう前に寄り道

施設を出たら本当に真っ暗!でもそんなに寒くはないな。帰りの電車時刻を調べ、まだ余裕があったのでちょっと寄り道をしましょう。「もえぎの湯」の近くには氷川キャンプ場があって、私は前にここでバーベキューをしたことがあります。薪や炭で火を起こし(これが難しい) 、魚を釣って食べたり、花火をしたり、友人とUNOでオールしたりと楽しい思い出が本当に詰まっています。駐車場は冬季無料開放されていました。

 17時50分 再び奥多摩駅

奥多摩駅に戻ってきました。帰りは疲労が溜まるため電車の乗り継ぎは極力避けたいものです。時間が合えば新宿までの直通電車があるんですが、この時間はまずないでしょう。それなら青梅から新宿に直通できる電車に乗れば乗り継ぎを1回減らすことができる。もちろんこの電車に乗って帰りましたよ。

駅から駅コースの高水三山は成功に終わり、その後の温泉+食事+ビールも最高でした。山ガールさんも楽しんで頂けたようで良かった(^o^) さて次の計画なんですが、約1年ぶりの計画がいよいよ実行に移されます。それは北アルプスの西穂独標!前回は雲取山での小屋ビバーク騒動で計画が崩れ去りましたが、今回は無事に挑戦できそうです。あとは天候しだいですが、いまのところ問題なし!では次回で~(^_^)