北アルプス縦走①

 

2013年10月6日  天気:晴れ

今年も到来した北アルプスの縦走計画第二弾!今回の縦走の舞台は岐阜県の室堂で、立山と剱岳の3000m級の登頂を目指します。立山三山の立山(雄山)、浄土山、別山。人間を寄せ付けない畏怖を持ち合わすとされる剱岳に挑戦です。前回同様に夏季休暇を秋のこのタイミングに当てて計画を練りました。まずは登山の玄関口である室堂までの往路の旅をお届けします。

 6時30分 JR東京駅

自由席券を購入したと思って自由席の車両に乗ったものの、券をよ~く見たら指定席券を購入していたことに気が付いてビックリ!そう言えば窓口で「窓席と通路側席どちらがいいですか?」って聞かれてたな。乗った電車ですが、22番線 Maxとき303号 7時発 新潟行の車両となります。東京駅から出発して、上野駅、大宮駅と進み、その次は4駅飛ばして越後湯沢駅。越後湯沢駅には8時11分の到着です。ザックを持っているのは・・・私だけだな・・・

 8時15分 JR越後湯沢駅

今日も良い天気ですね。越後湯沢駅に到着しました。ここで次の特急電車「はくたか」に乗り換えますが、出発は8時20分(残り9分) と少々慌ただしいです。乗り換え改札で①東京から富山の乗車券、②東京から越後湯沢の特急券、③越後湯沢から富山の特急券の3枚を改札に入れないといけないのに、①と③のみを入れ、ゲートが閉じられると言うハプニングを発生(汗) 焦りました。

 10時15分 JR富山駅⇒富山地方鉄道


富山地方鉄道の立山行きは10時37分発です。富山駅の正面口改札を降り、歩いて3分程先にある電鉄富山駅に向かいます。駅舎の上はエスタ(駅ビル) が目印になっていますので迷うことはないハズ。時間に余裕があったので、近くのコンビニで飲料食料を調達。ここで買わなければ室堂で買うことになります。

 富山地方鉄道に乗車中

室堂までは、富山地方鉄道、トロッコ列車、高原バスと、様々な車両を利用します。その場その場で切符を購入するのは少々面倒なので一括購入しちゃいましょう。電鉄富山駅で購入可能です。立山黒部アルペンルート、電鉄富山駅から室堂までは片道3530円のお値段です。

 11時25分 立山駅


立山駅から美女平駅まではトロッコ列車を利用。11時40分発です。この立山駅、1950年代より立山開発鉄道の命を受けて建築材や機材などの運搬に使用され、2005年には立山黒部貫光と合併し、同社の路線となったと言う歴史があります。平均勾配24度はなかなかの見応えでした。

 11時40分 美女平駅

美女平から室堂までは立山高原バスを利用。12時40分発です。待ち時間どうしようかな?と思っていたら臨時便が出るようで12時20分発に変更となりました。ここで注意!荷物重量検査があり、10kgを超えると300円が別途費用としてかかります。私は・・・13kgだった!もちろん300円支払いました。

 立山高原バスに乗車中

美女平駅から室堂までは約1時間と長いですが、雄大な立山連峰が目の間にそびえ立ち、また紅葉も素晴らしく、飽きるどころか興奮してずっと外の景色を眺めてしまいました。「わ~すごい!」「ほら見て真っ赤よ真っ赤!」。大興奮の乗客も何名か。やかましいですが、でも悪い気は全くしません。

 12時45分 室堂に到着


バスを降りたら係員の指示にて「ホテル立山」内に誘導されます。このホテルの中には宿泊施設だけでなく、立山黒部アルペンルートのバスターミナルも備わっていて、立山駅方面や扇沢方面へ向かう観光客と登山客で賑わっています。売店、レストラン、郵便局があったりと、さすがはホテル!積雪20メートル、マイナス24度の厳冬期にも耐える設計が施されています。

 いよいよ出発です

標高2450m・・・ここまで来たからなのか雲が近くに感じます。気温も18度と意外に暑い。「高山帯だし肌寒いかな?」と思っていたのですが、意外にもインナー1着で十分なほどでした。本日は室堂周辺を簡単に回り、雄山に最も近い「一の越山荘」で宿泊となります。周辺は紅葉一色ですね。

 ミクリガ池に行ってみましょう

ミクリガ池、ミドリカ池、リンドウ池、似た寄った名前ですね。3つの池を全部回ってみたいですが、欲張って見に行くと間違いなく山荘到着時刻が遅れてしまうため、一番近いミクリガ池だけに狙いを絞って見にいきます。舗装された歩きやすい道ですが、雨に濡れると滑りやすそうですよ。

 ミクリガ池

室堂から5分程でミクリガ池に到着します。室堂の中で最大最深(15m) を誇る池です。立山火山の影響で誕生した火山湖であり、この池の恩恵を受ける「みくりが池温泉」が左中央に見えます。ミクリガ池、青々として綺麗です。室堂の観光目玉の1つとして間違いないでしょう。

 室堂平

草原に山、こんなにも近く大きく見える場所はそうそう無いでしょう。これはスゴイ!ミクリガ池を振り向けば室堂平です。この景色を残そうと、絵具や色鉛筆、油絵を使って絵を描く方がたくさんいました。私はカメラで(笑) 景色を残します。目を凝らすと今日宿泊する一の越山荘が見えますね。一の越山荘は草原の上じゃなくて山の谷間に建っています。

 13時25分 一の越山荘に向かいます

一の越山荘までは約1時間の道のり。ダラダラした道を登ります。この道は雄山に向かう最短ルートですが、もうこの時間になると登る方より下山する方が多くなりますね。また石とコンクリートで固められた道なので、登山と言うよりは散歩に近いかもしれません。歯応えなし。

 室堂周辺を一望!

振り返れば素晴らしい景色を一望でき、もう完全に秋の景色ですね。山の景色も好きですが、谷間の景色と言うんでしょうか?このような景色も大好きです。高山帯の魅力ですね。山は遠目からでも見えますが谷間は来ないと見られない。機会があればぜひ来てみて下さい。

 14時00分 一の越山荘に到着

思ったよりも早く到着しちゃいました。ここでのDocomoアンテナは1本になったり圏外になったりと怪しい。一の越山荘へは事前に予約をしていましたので手早く宿泊手続きを済ませます。ここから槍ヶ岳や昨年登った黒部五郎岳、鷲羽岳が見える・・・ハズでしたが、雄山も一緒に雲の中・・・

 ゆったりくつろぎタイム

一の越山荘の客室はかいこ部屋ではなく、ほぼ全てが6畳一間の35部屋構造。混雑していなければ部屋1つを利用することも可能です。今日は部屋1つ利用することが出来ました。部屋に入ってビールを飲みながら明日の工程を練り直します。なんたって明日が一番大変なんですから。施設内のdocomoアンテナですが、2階は完全圏外、1Fに降りると3本立つ環境です。

 17時50分 夕食!

今日は朝から何も食べずに歩いてきたのでガチ腹ペコ。夕食は何かな?と期待しながら食堂に行きますと、なんと!シチューが出てきたではないですか!しかもおかわり自由!当然ご飯とシチューを大盛りおかわりです。翌日は早く出るので明日の朝食は弁当にしてもらいました。

 19時00分 星空を見に外へ

部屋から外を眺めたら星が輝いているのが見えたので、ちょいと外に出てみます。外はもう真っ暗です。写真には全く写りませんが、オリオン座、北斗七星(これが相変わらずのでかさ) 、シリウス、カシオペヤ、北極星、天の川、そして流れ星もしっかり見ることができました。寒いと思われた外の空気は思ったよりも温かく、インナー1着アウター1着で問題なしでした。

1日目の午前は移動に時間を追われながらも、でも計画通りに進めましたので結果オーライ。残った疲れも夕食や十分な休憩、満点の星空と言った満足出来事で見事に消し飛んでます。また十分な休憩と睡眠を取って高山病予防も出来ています。明日の準備は万端!あとは天気が良ければ最高。明日に期待し今日は21時就寝です。山小屋の就寝は早いんですね。