八ヶ岳(赤岳)②

 

2013年9月22日  天気:晴れ

いよいよ八ヶ岳の最高峰である赤岳に登ります。食事も睡眠も十分に取りましたので体調は万全。本日の工程は、行者小屋をスタートし文三郎尾根を辿り赤岳へ登頂。その後は赤岳頂上山荘と赤岳天望荘を通り、地蔵尾根を使って行者小屋にまた戻ります。実は病み上がりで無茶はあまり出来ないので、本日は縦走はせずに素直に美濃戸へ戻り帰路します。

 5時00分 早朝は気温5度

朝は本当に冷え込みますね~。気温も5度と真夜中の2度と比べれば確かに温かいんですが、どちらも寒いのには変わりない。みなさん温かい服装で朝食作りをしています。私も朝食作りのため水を補給しにテントから出ますが・・・、うぅ~寒い。手が凍える。

 6時00分 文三郎尾根に向かいます


朝食を取っていよいよ赤岳へ登頂開始です。行者小屋にまた戻ってきますのでツエルトやカッパ、飲料水など必要最低限だけ所持してテントと寝袋はデポします。この時間、ほとんどのテントで明かりが灯されている状態なので、行者小屋を割かし早めに出発しているみたいです。

 文三郎尾根は階段が多い


文三郎尾根に限らず赤岳周辺の尾根は傾斜の強い道が多く、また崩落が原因なのか登山道がまともに作られていない事があります。そのために階段やハシゴが出てくるわけなんですが、文三郎尾根も階段出てくるわ階段の傾斜が強いわ・・・。まぁ、それが楽しいんですけどね(笑)

 後ろを振り返れば行者小屋

文三郎尾根の半分くらいは来たでしょうか?写真の中央に行者小屋が見えますが、あの場所からここまで歩いてきています。見ても分かるように森の中に建っていますね。休憩も出来るし食料にも困らないし、トイレや水場も整備されていて本当に有りがたい存在です。

 6時50分 文三郎尾根分岐

文三郎尾根分岐から阿弥陀岳に向かえます。手前ではなく奥のピークが阿弥陀岳です。


赤岳に向かう道と阿弥陀岳に向かう道の分岐点です。稜線に出たのか、ここら辺から風が強くなり、ジッとしていられなくなります。冷たい風を防ぐため急いでアウターを着込みます。これより赤岳に続く最後の上り坂となりますが、さてさて、赤岳のあの険しい斜面をどう上っていくのか・・・

 7時00分 クサリ場現る!

出たなクサリ。赤岳のあの斜面ですから平凡な道では済まないと思っていましたが、細い道の上にクサリ場となりますので渋滞が起こりやすい。でも今回のクサリは補助的要素がとても強いので、例えばクサリを使わないと登れない、と言うモノではありませんでした。

 7時15分 山頂までもう少し!

クサリ場を通過し山頂手前の竜頭峰分岐に到着。通り過ぎて思うことと言えば、クサリ場と言うよりはただの岩場って言うのが近いのかもしれません。クサリ場と言ってもそれほど難しくはない印象を受けました。でもこれを下山路に回すと少々厄介かもしれませんね。細いし狭いし岩場の下山は危ないし。

 7時20分 2899m峰に到着

雲の中から富士山が顔を出しているのが分かります?ベストショットで間違いなし!

北アルプス(飛騨山脈) が遠くに見えます。写真じゃ雲と混ざって判別しにくいな。


行者小屋からスタートして1時間20分、八ヶ岳の最高峰赤岳に到着しました。山頂ではすでに登山者の方が何名もいて盛大に盛り上がっています。富士山や北アルプスなど素晴らしい景色が望めて最高の気分です。山頂だと言うのにDocomoはバリ3。電話も出来ました。ここで同僚の方や親しい方へリアルタイム速報!「山頂に着いたぜ」メールを送りました。ちなみとSBは圏外です。

 8時00分 赤岳頂上山荘

山頂のすぐ近くに赤岳頂上山荘が建っています。頂上のこの狭いスペースを上手く活用していますね。ここに泊まれば夜景やご来光も簡単に見られることでしょう。静かな夜景を見ながら片手にコーヒーとか憧れませんか?まぁ今の季節じゃ寒くて出来ないでしょうが(笑)

 8時20分 赤岳天望荘までの尾根

写真の中央上にそびえるギザギザ状の山が2829mの横岳です。


目の前に見えるギザギザの山が横岳ですが、横岳まで続くあの道も結構な傾斜やギザギザ感が見えていますね。そして赤岳天望荘に向かうこの下り道も傾斜が強く、下手に下りると転びそうです。中間くらいまで行った人が突然転んであわや一大事が起こりそうでした。

 8時40分 赤岳天望荘

風力発電にカメラモニターと、おぉ!何だかすごいな。あのカメラってライブ映像を流しているのかな?ここでもDocomo携帯のアンテナはしっかりと立っていてビックリです。どこにアンテナがあるんだろうか?

 8時45分 地蔵の頭

行者小屋に向かう道と横岳に向かう道の分岐点になります。今回は行者小屋に戻りますので横岳には向かいません。行者小屋に向かう地蔵尾根もクサリがチラホラ見えるのでこちらも相当危なさそうだ。

 地蔵尾根もクサリ多し


クサリ場や階段、こちらの尾根にもありました。転ばないよう慎重に下ります。上りの登山者の方とすれ違い時に、「どれくらい続きますか?この傾斜」と聞かれるので、「クサリと階段が交互に続きますよ。まだまだ続きます」と正直に答えますが、その後の相手の顔が引きつるのが分かる。

 9時25分 行者小屋に戻ってきました


行者小屋に戻って安心したのかお腹が空きました(笑) この時間・・・と言うよりいつでも行者小屋は賑わっていますね。売店でおでんを購入し腹ごしらえ。結局小屋の前にあるテーブルはいつも満員で最後まで座れなかった。立ちながら食事しました。さてさて、テントを片付けて撤収しましょうかね。

 10時45分 美濃戸山荘に戻ります

カメラ機能のズームで赤岳山頂を見たら、たくさんの登山者がいた!


さぁ~て元気も出てきたことだし、そろそろ撤収しましょうか。無理はせず素直に美濃戸口に戻りますが、出来ればちょっと寄り道もしたい。でも病み上がりの体にはキツイ・・・ここは往路と同じ南沢経由を使って美濃戸山荘に戻ります。最後に赤岳の写真を撮りましょう。文三郎尾根に地蔵尾根、どっち大変でした。

 樹林帯を抜け美濃戸山荘へ


美濃戸山荘には12時ジャストの到着。ここで食事を取ろうか思いましたが、テーブル席がどこぞの団体で全て埋まってしまい座れない。どこの山荘も混んでますね~このまま八ヶ岳山荘に行きましょう。

 林道を抜け八ヶ岳山荘へ


40分歩いて林道終了。帰りも車が通るたびに砂ホコリが舞って息苦しいったらありゃしない。八ヶ岳山荘まで無事に到着し、八ヶ岳(赤岳) 登山もここで本当に終了となります。後はここで茅野駅までバスに乗って帰るだけですが、バス待ちの時間どうしましょうかね~?

 12時40分 八ヶ岳山荘で昼食

バスの出発は13時20分なので、出発まで40分余り、八ヶ岳山荘で昼食でも頂きましょうか。疲れたときはカレーですよね~、スパイスが効いて元気が出てきますよ。もちろん生ビール付です(笑) 食べる量以上に運動エネルギーが激しいので、すぐに腹減りになっちゃうんです♪

 13時50分 JR茅野駅に戻ってきました

13時20分の出発ですが、ギリギリに入ろうとすると座れませんので注意が必要。バスに乗って30分後に茅野駅に戻ってきました。やっと到着だ~。ここで東京方面の特急あずさ特急券を買って13時40分茅野駅発。帰りはさすがにグッスリでしたね。立川駅まで爆睡でしたよ。

ドライブの途中から・・・と何度も八ヶ岳を見てはきましたが、ついに念願叶って登って来ることが出来ました。今回は最短経路を使って赤岳まで進みましたが、意外にクサリ場や階段が続いて体に堪えます。このページの冒頭でお伝えした通り、病み上がりで登ったのですが・・・、体力が完全に戻った状態で登るべきだな。そりゃ当たり前だ(笑)