北アルプス縦走① 

 

2012年10月7日  天気:雨

北アルプス登頂計画第一段の始まりです!実に2年越しの夏季休暇を手に入れて、これまで登山のためにコツコツと貯めてきた貯金を今回の縦走計画に全て費やします。それほど今回の縦走を楽しみにしていました。薬師岳、黒部五郎岳、鷲羽岳、水晶岳の4座を4泊5日工程でグルリと回り、富山県から長野県に一気に抜けていきます。まずは折立に向かう軌跡から。

 9時10分 東京駅の新幹線ホーム

上越新幹線の「Maxとき」に乗車します。東京駅から越後湯沢駅まで新幹線で進み、それから先は在来線の特急電車に乗り換えます。今日は日曜日でもあり新幹線ホームは大変賑やかな様子で、団体ツアー客や家族旅行の方々が何やら楽しそうな話しをしていましたね。今は紅葉のシーズン時期ですので、登山の格好をしている方が何人かはいると思っていたのですが・・・、おやおや?全然いませんね。

 10時35分 越後湯沢駅の新幹線ホーム

越後湯沢に到着です。電車から降りた瞬間ヒンヤリとした空気が漂います。次は富山駅に向かうため在来線の特急電車『はくたか』に乗車しますよ(^_^) 反対側のホームに目をやると、「あなたは今標高365M」って書いてあるのを偶然にも見つけましたが、何でまたあんな場所に書いているんだろう?あ、越後湯沢駅で降りた乗客の中に登山者の方が数名いましたよ。

 10時55分 特急はくたか

これが在来線の特急電車『はくたか』です。越後湯沢駅から富山駅までは2時間もの距離となるため相当のんびり出来ます。駅のホームには駅弁やビールが売っていましたので、さっそく電車の旅の醍醐味である駅弁を購入しました。もっちろんビールも一緒に付いています(笑)

 11時40分 毎度おなじみの駅弁

昼間からビール飲めるって何だかイイね(笑) 駅弁も美味しく頂き満足気分。外の景色も良く、街並みから始まり、田園風景、山並み、日本海と言った自然の景色が次々と出てきてこれまた満足気分。地図と照らし合わせてみると、日本海ギリギリにまで線路が敷かれていました。

 13時45分 富山駅到着!

あいにくの雨空の中で富山駅に到着。事前の天気予報情報では雨空は今日までで、明日以降からは晴れマークになるってことが分かっています。ここから富山登山鉄道に乗り換えて有峰口駅まで向かいます・・・っと忘れていた。ここでタクシーの手配をしておかないと大変なことになってしまいます。飲料水もここが最後の購入場所なので絶対に買っておきましょう。

 14時20分 富山登山鉄道と景色

立山方面に向かう登山鉄道に乗車。登山姿の方も多く見られ、今回乗車したメンバーは①室堂に向かう方、②黒部方面まで向かう方、③折立に向かう方に分かれています。1番多かったのは室堂方面に向かう方で、1番少なかったのは折立に向かう方、と言うより私だけでした。

 15時25分 無人駅の有峰口駅

今回の縦走スタートとなる折立に1番近い駅が有峰口駅です。勝手に賑やかな駅と想像していましたが随分と静かな駅でしたね。折立に向かうのは私1人だけですので当然私だけが下車となりますが、本当に静かな駅で人の気配が全くしません。完全な無人駅になっています。



有峰駅から折立まではバスかタクシーを選択できるんですが、この時期はバスの運行が終了しているのでタクシーを使わないといけません。富山駅でタクシーの手配をしていたのにはこういった理由があるからで、仮にここで手配をすると40分間待ちぼうけを食らいます。1番近いタクシー会社が40分離れた場所にあるからです。しばらくして、無事タクシーが到着しました。

 16時30分 折立登山口に到着

ここが折立ですが、雨空や濃霧の影響で視界がちょっと悪いです。



タクシーに乗って1時間後に折立に到着しましたが、何というか人の気配が全くしません。濃霧の影響もあり心細い心境になります。今日は折立でテント泊をするのですが、広場は雨に濡れて嫌な感じ。幸いにもコンクリ製で雨をしのげる建物があったのでテントを張らせてもらいましたが、ここは宿泊施設は全くありませんので私のような場合はテント持参が求められます。

まだ夜にもなっていないって言うのに気温は3度と落ち始め、寒さに耐えるために防寒着を何枚も重ね着ぎしますがそれでも寒いです。夜になると気温がさらに落ちていき、結局はマイナス2度まで下がりました。雨をしのげる場所にテントを張って正解です。夜、テントから顔を出すと空には満点の星空が広がっていました。雨も雲も完全に消え去ったんですね。良かった~