谷川岳  2014年10月11日  天気:晴れ

紅葉シーズンにようやく突入となった10月最初の三連休に、まさかの台風19号到来の悲劇報道が入るなんて・・・これは災難以外何物でもない(>_<) もし三連休すべての天候が落ち着く様子なら前々から告知している「黒部峡谷の下ノ廊下」に行って気分リフレッシュしようとも考えましたが、う~ん、真ん中と最後に雨マークが灯ってますね。日帰りで紅葉が見れて登山に行ったって気分になれる山は・・・

・・・アクセスについて・・・

非常に分かりやすいルートでありゴールまで迷うことはナシ!関越自動車道の水上ICを降りた最初のT字路交差点から谷川岳への案内看板あり+車道の道路案内板(青看板) にも谷川岳の行き先が書かれています。国道291号線で約13kmの距離。あ、それと間違っても水上ICを通過しないように注意して下さい。次の湯沢ICまで行くと下道で引き返すことが不可能です。高速道路を使うしか手はありません。

・・・所持品・・・

西黒尾根を使う場合、岩を触る機会がとても多くなるためグローブ持参推奨。10月と言っても直射日光は相変わらずですので無防備で突入すると日焼けを起こす率が上がります。スタンダードコースである天神尾根ピストンコースを辿るならば、カッパ、行動食、飲料水(1リットル) 、カメラ、タオルでOK。西黒尾根は縦のクサリ場コースばかりなので、経験が浅い方や高所が苦手な方は絶対に利用しないことです(群馬県警より) 。

 0時10分 ガソリンスタンド

谷川岳へは往復360km走行分(都内⇔谷川岳) のガソリンを必要としますが、ガソリンメーターが100km分しか残っていないと教えてくれたもんで、こりゃマズイ。近場のスタンドで給油をします。それと高速道路内のSAで給油をするのと違って14円の差あり(10月11日現在) ここが153円/ℓ でSAはなんと171円/ℓ!

 0時40分 高坂SAにもウルトラマン!

前回レポの安達太良山、途中で休んだ安達太良SAにもウルトラマンがいましたが、この高坂SAにもウルトラマンがいました。なにかの宣伝なのか?高坂SAにカステラ(?) 土産が陳列されており1日18,000本売れている人気スイーツと銘打ってました。商品名は「東京ぼの」、機会があったら買ってみよう。

 国道291号線

高坂SA、上里SA、赤城高原SA、どのSAも駐車場が8割ほど埋まる賑わいがあって、まさに三連休の効果が出ている感じがします。登山姿の方も多かったですね(^_^) 水上ICを降り国道291号線に合流したら誰もいない真夜中の道を谷川岳に向かって走行。カーブも比較的多いのでスピードの出し過ぎには注意。

 3時10分 JR上越線 土合駅(モグラトンネル駅)

土合駅に到着。谷川岳ロープウェイの駐車場開門は朝の7時と決まっていて(繁忙期) 、その時間になるまではヒマ。と言うワケで土合駅で朝になるまで待機。土合駅の中では電車終電組の方々が寝袋に包まって寝ていますね。外でテントを張る方は1名のみ。トイレは昔と違って綺麗に改築されていました。

 6時25分 駐車場開放待ちの渋滞

繁忙期は朝7時の開門・・・でも繁忙期だからこそ早めの開門を期待したんだけどキッチリ7時だった。もちろん7時になるまでは車の中で待機するしかありません。その後駐車場に止め終わったらチケット購入渋滞ゴンドラリフト乗車渋滞の試練。300名はいたな。いや~こんなに大勢いるとは思わなかったよ!

 8時15分 渋滞の試練を耐え抜いた(笑)

ゴンドラリフト降車後いよいよ天神平に到着となります。天体観測も季節時イベントで開催されていますので是非ご利用してみてはいかがでしょうか?天神平に到着し、ザックや靴を見てみると登山スタイルの方ばかりで率にすると95%はありそうな感じです。今日は登山者で溢れているってワケだな!

 天神尾根を辿ります


天神尾根は平坦な道だけじゃなく岩を「よいしょ」って登る場所もあるため、登山者の数が多いと時間もその分多くかかってしまう問題もあります。でも休憩を取りながら進めるワケなんで疲れは出てきませんね。また道を開けてくれる方もたくさんいますので苦でもありません。普通に進んでいきましょう(^o^)

 8時55分 熊穴沢避難小屋

熊穴沢避難小屋に到着しましたが登山者でごった返しているため通過です。小屋を過ぎた後、坂道の斜度が徐々に強くなって本格的な上り坂へと変わりますので休憩は十分に。背丈の高い木々からナナカマドなどの灌木(かんぼく) に変わり、秋はこれらの植物が鮮やかに色付き目を楽しませてくれます。

 あのピークに肩の小屋がある

雲一つない恵まれた天候にテンションが上がります!前方のピークに立つと肩の小屋があり、もうちょっと先に進むとトマの耳に到着となります。このような景色が見られるからこそ登山はやめられないんだな。

 9時25分 天狗の留まり場

天狗の留まり場も多くの登山者が休んでおり、「立ち止まってもなぁ~」って状況なので先に進みます。ここまで来れば肩の小屋までは少し。小規模なガレ場の道が続きますから足元注意で歩きましょう。

 ナナカマドの実

秋に咲く高山植物は花ではなく木。咲く・・・ではなく実る(みのる) だな。

 山頂に近付くにつれ風が吹いてきた


小規模なガレ場を登り山頂との距離を徐々に縮めていきますが、それと同時に風が強くなってきましたね。夏では滅多に遭遇しない冷たい風です。時間的に太陽が完全に顔を出していますので暑いタイミングになっているんですが、今日は太陽の暑さよりも風の冷たさの方が何倍も体に伝わってきます。

 10時00分 肩の小屋に到着

ソーラーパネルを取り付けた現代的建物。しっかり営業中で飲料購入が可能。2002年までは避難小屋として利用されてきましたが、2003年からは管理人が常駐するようになって宿泊(2食6,800円) することが可能となりました。谷川岳の重要な拠点施設で間違いありません。テントは残念ながら張れません。

 10時10分 トマの耳は通過!

トマの耳で記念写真を撮ろうとしたけど・・・「なんだこの待ち行列は(疲) 」。普通に待つだけで10分から20分はかかりそうです。待つ時間が少々もったいないのでトマの耳はスルーしてオキの耳に向かいたいと思います。写真右で行列が続いていますが、これが記念写真撮影のための待ち行列です。

 続いてはオキの耳へ

2013年12月30日の時に見たオキの耳とトマの耳、登山道は見事なまでに雪に覆われていた。

そんで今日の登山道は地面がしっかり見えているので安心安全(^o^) 天神尾根ピストンコースは初級コースと位置付けられ軽装備でも登頂は十分可能ですが、あと2ヶ月の月日が経つとドップリと雪に覆われたコースに変貌を遂げてしまいます。風はホント冷たくなって痛いし、それに気温差はほぼ同じ時間帯で20度以上(今日は15度で冬はマイナス11度) 。同じコースであっても冬は重装備で挑まないと危険です(>_<)

 標高が高いのはオキの耳です

オキの耳が谷川岳の最高峰ですが、トマの耳で疲れ果ててしまうと先に進みたくなくなってくるのか登山者の数が幾分少なくなっている気がします。オキの耳手前のラスト坂道が正念場ですが、危険な道は全くないので転ばないように着実に進みましょう。数分も歩けば標高1,977m 、オキの耳に到着です!

 10時20分 オキの耳に到着!

水上方面の景色です。手前下に見える稜線が西黒尾根であって本日辿る下山ルート。

写真が傾いてる(泣) 平標山方面。前方に見える山の直下あたりに高速道路が走っています。

オキの耳から一ノ倉岳ルート。土樽駅に向かう場合などはここを通ることになります。今日は晴天で土樽駅から来る方もいれば平標山から縦走する方もいて谷川岳は非常に賑やか。山頂で記念写真を撮るだけで20分の待ち行列(笑) 食事を取れそうな安定した場所は完全に埋まり、ゆったりできない状況です。

 11時00分 西黒尾根へ

西黒尾根は天神尾根とは違って崖を降りるルートみたいなもので急峻な坂道が続きます。落石を起こす可能性や、態勢を崩して転ぶ(最悪滑落する) 可能性もあり、もちろんクサリもありますが危険度はやや高い。

 クサリが無いので注意しましょう

大きい写真、最初に出くわす急坂一枚岩のルートで、クサリは無いですが三点確保を使えば容易に下りられる坂道です。雨の日は滑りやすさ抜群だろうから事故を起さないよう慎重に下りる必要があります。小さい写真の左、崖の横をギリギリ通っている感じに見えますが、見えているようなだけであって実際はギリギリじゃありません。怖くもありません。それにしても天気がいいですね~巻機山見えるかな?

 クサリがあるので注意しましょう

最初のクサリ場、クサリがあってもなくても容易に下りられますが浮石多発なので落石を起こさないよう慎重に。高度は10m前後、クサリ場は道幅が狭く一方通行のため下で登山者が待機している可能性があり。恐れずに前へ進もう!姿勢が後ろに傾くと「すり足」になってしまい石を落とす確率が格段に上がります。

 11時45分 ガレ沢ノ頭とラクダのコブ

西黒尾根と厳剛新道(がんごうしんどう) の分岐点。西黒尾根に進むとラクダのコブが出てきます。

このまま西黒尾根を利用するのもよいし、厳剛新道を利用しても良いし、クサリ場はどちらにもありますので、その時の気分に合わせて選ぶのが良いでしょう。どちらも国道291号線に合流し、厳剛新道登山口から谷川岳ロープウェイ施設までは歩いて20分前後ですから別に遠くになっちゃうわけでもありません。下山にかかる時間もほぼ同じです。ガレ沢ノ頭からラクダのコブまでは5分弱の距離。

 本格的なクサリ場

ラクダのコブを通過した数分後に来る傾斜の強いクサリ場です。ここは先ほどのクサリとは違って確実にクサリを掴みながら行かないと下山するのがやや厳しい。だからといってクサリに全体重を乗せないよう注意。足は岩に開いてある穴に差し込んで負荷分散を心掛け、慎重に確実に下りてくださいませ。

 ここがラスト!最も高度のあるクサリ場

写真だと平面に見えてしまうんですが、実際は20m くらいの高度があってスリルが味わえます(笑) ここで誤って墜落すると全治三ヶ月の傷じゃ治まらない可能性がありますので油断せず慎重に。

 12時15分 樹林帯の中に入り込みます


西黒尾根のクサリ場は計3ヶ所で下りるほどに危険性が高くなります。でもそのクサリ場を全部下りきれば樹林帯の中へ入り込みクサリ場から解放されます(^_^) 相方がいれば「頑張ったね」の声をかけるとホッとするかもしれません。登山経験が浅いとクサリ場ルートはただの恐怖にしか感じられませんから。

 13時15分 山の中に送電線現る!

「上長崎・桃野B60」の送電線に到着すれば西黒尾根の下山口まで残り20分。この時間帯に差し掛かると登ってくる登山者はさすがにいませんね。登頂までに2時間、天神尾根へ下山しても1時間30分かかりますからギリギリもいいところ。もしすれ違った場合は当然「肩の小屋」で泊まり込みでしょう。

 13時35分 西黒尾根登山口


ロープウェイや車の機械音がだんだんと響いてきましたね。ゴールが見えてきましたよ!そんでコンクリート道路が見えた時は思わずガッツポーズをしちゃいましたね。山頂から西黒尾根登山口までゆったり歩いて2時間10分の距離ですが、スタスタ歩けば1時間短縮可能です。あんまりやりたくはないけど・・・

 14時25分 谷川岳ドライブイン

「赤いきつね」じゃないですよ(笑) 群馬県マスコットキャラクターの「ぐんまちゃん」です。土合駅のすぐ横にある土産店で見かけました。ここの土産店にはここにしか売られていない商品もあって、私はロープウェイ施設の土産店で買うならここで買うと最初から狙って立ち寄ってます。「水上からの玉手箱」が売れ筋です。

 15時15分 赤城高原SAで休憩

前回の安達太良山と同様、高速道路に入ると景色の変化が乏しくなるため眠気が一気に上がります。もちろんこれは居眠り運転につながる最悪走行になるため「マジでやばい!」と思った時には即時休憩を取りましょう。ここで出店のフランクフルトと炭酸飲料を食べて飲んで眠気を一気に吹き飛ばします。

 17時10分 外環自動車道に入った!

関越自動車道にて横転事故、パンク事故、追突事故と3回の事故現場に遭遇しました。しかも最初の横転事故から2時間以内に事故発生となっています。横を通る際に現場を見ましたが、負傷者は確認できないので被害は最小限に食い止められたと思っています。車を使う限りは事故を起す可能性があるため、眠くなったら休憩を、疲れたと思ったら休憩を徹底!登山は加えて疲労も溜まりますので安全運転を"特に" です。

今回の紅葉具合はちょっと残念な感じでしたが、それでもオレンジや赤、茶色の色彩はスゴイものでした。谷川岳へは夏に1回、秋に2回、そして冬に1回と合計4回の登頂をしてきましたが飽きないですね~、谷川岳(^o^) 都心から近くルートが豊富夏でも冬でも手軽に登れる魅力は効果絶大です。装備さえ整っていれば雪山登山も可能であり、ちょっと遊びたくなったらスノボーにチェンジできるのもメリット(笑)

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コメント: 4
  • #1

    中尾 (金曜日, 17 10月 2014 00:22)

    10月11日の谷川岳、高坂SAにあるウルトラマンは、上下SAにいて、自販機でジュースを買うと「ジョワッ!ジャッ!」
    と叫んでくれますよ。
    音量注意!

  • #2

    YukiHide (日曜日, 19 10月 2014 22:58)

    中尾さん、こんばんは。
    ウルトラマン情報有難うございます。これは高坂SA以外にもいる(安達太良SA) ウルトラマンにも共通しそうな感じですね。昼間でもきっと注目を浴びるだろうと思えますので、夜にやったら"やかましさ" が出そうだ(笑) でも一度はやってみたい衝動に駆られます。と言う事で次にSAに寄ったときは私も「ジョワッ!」って聞いてみます(^_^) SAによっては喋り方が違ったりして・・・

  • #3

    中尾 (金曜日, 24 10月 2014 00:19)

    僕は寄る度にやってます(笑)

  • #4

    YukiHide (日曜日, 26 10月 2014 14:54)

    私もやってみます。SAを利用=車使用に限定されちゃいますが、機会があったら必ずやってみますね。ウルトラマン自販機、高坂SAと安達太良SA以外にもありそうですね(笑)